『平成27年 官民合同水難救助訓練』が埼玉県長瀞町の荒川で開催されました!

どーも!グランデックスのまーしです。

6月22日(月)に平成27年官民合同水難救助訓練が埼玉県長瀞町にある河川、荒川にて開催されました。官民の官=警察や消防の方々、民=ライン下り各社、ラフティングカンパニーです。

『平成27年 官民合同水難救助訓練』
埼玉県長瀞町の荒川で開催されました!

官民合同水難救助訓練

この官と民とが合同で行う救助訓練は全国的にも稀で、ここ荒川が発祥。現在では複数の河川でも開催されるような大きな試みとなっております。

毎年指揮をとる幹事団体が入れ替わって、訓練の内容を考えていきます。今年の幹事は消防の方々。人命救助に力を入れた濃い内容でした。

なんで訓練が必要なの?

BBQ

Q.みなさんに質問です。
『夏に河原でBBQ!』と言ったら、どういう情景を思い浮かべますか?

きっと誰もが、友達や家族のグループでお酒やスイカなどを川で冷やし、暑くなったら川で水遊び!というような情景を思い浮かべると思います。近くに飛び込めそうな大きな岩なんかあったら最高に楽しそうですよね?

長瀞は都心からも近く、川+BBQをするには絶好のロケーション。大型連休や夏休みには大勢のお客さんで賑わいます。そうなるとどうしても増えてきてしまうのは水難事故です。

多くは飲酒して泳ぎ、溺れてしまうケース。「自分は泳げるし大丈夫!」と思っている方ほど危険なのです。せっかく友達と予定を合わせて河原まで楽しみに来たのに、水難事故を起こしてしまっては楽しむどころか、一生の後悔になってしまうかもしれません。

そんな方を1人でも減らせるように官民で協力して、水難事故件数を減らしたい!無くしたい!という思いでこの訓練は始りました。

救命活動は早ければ早い方が良い!

機動力が高いラフトボートは警察や消防でも取り入れられており、夏には川を下りながらパトロールと注意喚起を行っています。川にいる頻度は僕たちラフティング会社が多いので、ツアー中に危険な場面を目撃することもあります。僕たちも危険の意識を高めることで、未然に防げる事故も多々あるのです。

レスキューのプロからは救助方法、川下りのプロからはボートの操船方法などみんなで訓練することによって相乗効果が生まれ、より早く、的確な救助を行うことができるのです。

水難救助訓練の様子

官民合同水難救助訓練

詳細に書いて行こうと思ったのですが、かなり長いブログになってしまうため、今回は割愛します。いつか紹介出来るようなブログを書きたいですね!

AM:心肺蘇生法と外傷処置

① 心肺蘇生法

午前の部は心肺蘇生法。
長瀞げんきプラザに集まり、開会式後早速訓練開始です。CPRとも呼ばれ、心停止や呼吸停止の場合患者に行う救命処置で、主に胸骨圧迫を行います。胸骨圧迫のペースは100回以上/1分間が推奨です。

心肺蘇生法 心肺蘇生法 心肺蘇生法 心肺蘇生法

最近では色々な施設に設置してある“AED”と呼ばれる自動体外式除細動器を使った救命措置も訓練します。

この機器は誰でも操作できるよう、ほぼ自動化されています。みなさんも聞いたことはあるんじゃないでしょうか?是非とも知っていて欲しい内容の訓練でした。

② 外傷処置

こちらは搬送などで症状を悪化させない方法などを訓練していきます。

外傷処置 外傷処置 外傷処置 外傷処置 外傷処置

このように午前中は消防の方々にレクチャーをして頂きながら、本格的な救命訓練が行われました。みんな真剣で、色々な意見や質問が飛び交います。

この経験は水難救助だけでなく、いざという時どんな場面でも活用できる術が身に付く。そんな重要な訓練をすることが出来ました。

PM:河川での想定訓練

官民合同水難救助訓練

お昼休憩を挟み、午後は長瀞オートキャンプ場の河原へと移動します。実際に川で起こりうる事故を想定しての訓練をしていきます。

今年はなんと、埼玉県防災航空隊のヘリコプターが参加!ヘリの風圧を受けながらのボートの操船や、スローバックなどの訓練をしていきます。
ヘリ動画はこちら

官民合同水難救助訓練 官民合同水難救助訓練 官民合同水難救助訓練 官民合同水難救助訓練 官民合同水難救助訓練

それほど近くないと思っていても物凄い音と風でした!

なのでボートの躁船もロープを投げるのもかなり大変。この体験をヒントに、陸と空の協力の仕方も色々考えて行動していきます。実際にはこういうような事態にならないのが1番ベストなんですけどね。

まだまだ想定訓練は続きます。機動力の高いラフティングボートを使用しての救助活動。要救助者を対岸に渡したり、捜索に使用したり様々な用途で活躍します。

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午前中に身に付けたことも取り入れつつ、様々な想定の中で訓練していきます。こんなにも関係各社が協力して訓練をするのはホントに貴重な体験です。

それぞれの長所を生かし、それを学び、実践で生かすことが出来れば人も生かせる。素晴らしい訓練でした。

まとめ

僕たちは「川」のプロとして川の楽しさはもちろん、川の恐さも知っています。

僕自身も長瀞の近くの出身ですので、昔はよく川遊びをしていました。その頃は川について特に恐さを抱かなかったのですが、ラフティングに出会ってから川に興味を持つようになり、川の楽しさと恐さを認識することが出来ました。

僕たちは、安全に楽しく川でツアーをする為にボートの操船技術はもちろん、川の安全についてや、もしもの時のレスキュー方法など様々な練習を積んで、お客さんを安全に楽しませられるよう日々練習しています。どこの会社もそうですが、安全について手を抜いている会社は無いと思っています。この学んだことを少しでも多くの方に伝えていくことで水難事故は減っていくと信じています。

川で楽しく遊ぶ為に守ってもらいたいこと

① ライフジャケットを必ず着用する!
② お酒を飲んだら川に入らない!
③ 急な流れには近寄らない!
④ 川をなめない!

終わりに

官民合同水難救助訓練

最後は恒例の懇親会!
毎年盛り上がり過ぎるほど盛り上がります(笑)

みんなホントに川が好きで、楽しいことが大好き!みなさんと何も変わりません。川で悲しい思いをしないさせないように、みなさんにもご協力お願いします!

官民合同水難救助訓練

 

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まーし
※元 予約センター長Seasonal
埼玉県の酪農農家で生まれる。主な業務は予約全般とWEB関係、ラフティングなどのアウトドアガイド。独立を志し、2017年3月末でグランデックスを卒業。だが、ちょいちょい出没する予定(笑)
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